レニー・ガイヤー | アーティスト
ルネ・ガイヤーは1953年メルボルン生まれのオーストラリアのソウル、ブルース/ロック歌手である。彼女はオーストラリア国内のみならず国際的にも、ジャズ、ソウル、R&Bのボーカル音楽の最も優れた表現者の一人とみなされている。ガイヤーは国際的にも人気の高いバックボーカリストでもあり、スティング、チャカ・カーン、トニ・チャイルズ、ジョー・コッカーらとのセッションに参加している。ソロ活動を始める前、ガイヤーはジャズ・ブルース・グループのドライ・レッド、続いてジャズ・ロック・コンボのサン、そしてR&B/ソウル・グループのマザー・グースのメンバーだった。この3人による唯一のアルバムは1972年の『サン』で、若き日のルネ・ガイヤーがソロ活動を始める前のリチャード・クラプトンとボーカルで参加している。ガイヤーのセルフタイトルのデビューアルバムは注目を集めたが、1974年の2枚目『イッツ・ア・マンズ・マンズ・ワールド』は、ジェームス・ブラウンが書いた同名のシングルをバックにチャートで成功を収めた。ガイヤーはアメリカで9年間を過ごし、その間にアヴェレージ・ホワイト・バンドのハミッシュ・スチュアートと共に短命のバンド、イージー・ピーシズに参加した。ガイヤーは15枚のスタジオアルバムをリリースし、70年代後半から80年代前半にかけてオーストラリアとアメリカでヒットシングルを連発した。代表作には「It's a Man's Man's World」 (1974年)、 「Ready to Deal」 (1975年)、 「Moving Along」 (1977年)、 「Winner」 (1978年)、 「Blues License」 (1979年) 、「So Lucky 」(1981年) 、「Difficult Woman」 (1994年) 、「Sweet Life」 (1999年)、 「Tenderland」 (2003年)、 「Tonight 」(2005年)などがある。ガイヤーは2023年1月17日に69歳で亡くなった。興味深いことに、ガイヤーの母親はホロコースト生存者であり、ヨーゼフ・メンゲレが母親の家族の残りを死刑に処した後にアウシュビッツで彼女を助けてくれた別のホロコースト生存者にちなんで、娘にルネと名付けた。
アーティストウェブサイト: reneegeyer.com.au
注目のアルバム: Renée Geyer
関連アーティスト:クロスファイア、アヴェレージ・ホワイト・バンド、サン