ドン・チェリー | アーティスト
ドナルド・ユージン・チェリーは、1936年にオクラホマシティで生まれたアメリカの前衛ジャズミュージシャンである。チェリーは1960年代から1970年代にかけて世界のフュージョンミュージックの先駆者であり、膨大な録音作品の中に前衛ジャズの傑作アルバムを数枚リリースしている。チェリーは音楽一家に生まれ、常に活気に満ちたジャズシーンの中心にいた。1950年代初頭にロサンゼルスに移り住んだチェリーは、クリフォード・ブラウン、マックス・ローチ、アート・ファーマー、エリック・ドルフィーなどのアーティストと演奏し始めた。チェリーは1958年にオーネット・コールマンとの演奏と録音を始め、最初はピアニストのポール・ブレイとのクインテットで、後にアトランティック・レコードで録音するカルテットとなったメンバーで有名になった。チェリーのスタイルは、ハードバップのよりシンコペーションされた構造とは異なり、自由な和声構造に向かって発展した。彼はジョン・コルトレーンと共にアヴァンギャルドのセッションをリードし、ソニー・ロリンズ、アーチー・シェップ、アルバート・アイラーとレコーディングやツアーを行った。バンドリーダーとしての最初のレコーディングは、1965年のブルーノート・レコードの『コンプリート・コミュニオン』である。1995年に亡くなるまでに、チェリーは29枚のスタジオアルバムと多数のライブアルバムをレコーディングした。1977年のアルバム『ブラウン・ライス』は、後に『ドン・チェリー』として再リリースされ、最高傑作とされている。その他の傑出したアルバムには、『コンプリート・コミュニオン』、『シンフォニー・フォー・インプロバイザーズ』、『"mu" ファースト・パート』 、 『エターナル・リズム』などがある。1970年代、チェリーは中東、アフリカ、インドの音楽の影響を取り入れたワールドミュージックの融合にさらに踏み込んだ。1978年から1982年にかけて、チェリー、パーカッショニストのナナ・ヴァスコンセロス、シタールとタブラ奏者のコリン・ウォルコットからなるワールドジャズグループ、コドナと共にECMで3枚のアルバムをレコーディングした。チェリーはミュージシャンのネナ・チェリーの義父だった。
アーティストウェブサイト: wikipedia/Don_Cherry_(trumpeter)
注目のアルバム:ドン・チェリー
関連アーティスト:ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーン、オールド・アンド・ニュー・ドリームス、ネナ・チェリー、コドナ